96: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2021/08/24(火) 22:16:48.05 ID:lF0ws9bq0
あかり「ふー……あの、どの辺りにいますか」
由愛「あの山、左右だと真ん中です。そうですね、目線の高さくらいです」
りあむ「地下じゃないのか?なんでだ?」
由愛「私の足元は強い結界があるので。結界を崩すなら上斜めがいいです、できますよね?南国の退魔師さん?」
芳乃「可能でしてー」
奏「それを崩すとどうなるの?」
由愛「私の力を広げます」
りあむ「どういうこと?」
奏「実体でない部分を広げられる、ということかしら」
由愛「はい。私の羽根、足が、体が戻れば、それは私になります」
りあむ「結界を解けば何か出てくるって、ことか。今でも畑に影響があったり、女の子に憑いてたりするのに」
あかり「……」
りあむ「あかりんご」
あかり「お話はわかりました。あなたは、あそこにいるんですね」
由愛「はい」
あかり「あなたは食欲旺盛です」
由愛「1つだけ特徴をあげるなら、そうかな」
あかり「世界は繋がってるはずなんです。牛さんが草を食べたらお肉ができて、糞は肥料になります。肥料で育った植物は、空の二酸化炭素を形にしてあるべきところに。枯れた植物は土になります」
由愛「何が言いたいんですか?」
あかり「あなたがいると止まっちゃうんです。あなたは奪うだけ。地を不浄にしてしまうだけ。今の時代ならすぐに調べられます。あなたが、昔々いた場所の行く末も。だから……」
由愛「誰ですか!」
りあむ「たくさん食べる存在だよ。そっちと違って、あるべき場所に戻してくれる存在」
颯「こんにちは」
あかり「颯ちゃん、来てくれてありがとう」
颯「平気、選んだから。楓さんと約束したから。『捕食者』さん、準備して」
由愛「『捕食者』、傲慢な名前じゃないですか。みんな捕食者なのに」
あかり「……だから」
由愛「だから、何ですか」
芳乃「そなたを封印し彼の方は書き残しておりましてー、何時か『縁』の力があまねく光をもたらすと」
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