90: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2021/08/24(火) 22:10:43.39 ID:lF0ws9bq0
芳乃「彼の方は、山籠もりで備えた技術、鍛えられた肉体、そして強力な法術で打ち破りましてー」
りあむ「やっぱり野生動物を捕まえてるじゃないか!」
芳乃「しかしながら、現実は想像を越えるのが常でしてー」
亜里沙「相手の油断もあったのか、あっという間に怪物は捉えられ衰弱しました」
奏「捉えられたけど、そこから先」
芳乃「断ち消すことはできぬ存在」
りあむ「殺せなかったってこと?どれだけ怪物なんだよ」
惠「少しでもエネルギーを吸収できれば体が再生した、ようね」
凪「フムン、凪は聞き覚えがあります。そんな存在を」
芳乃「故に彼の方は対策を変え、封じ込めることにしたのでしてー。石の中へ法術と共に封じ込めたのですー」
亜里沙「更に封じ込めるために土地から隔絶し重く重く土と砂と石を盛りました」
あかり「それが、あの裏山」
惠「記録を見てると、その後の50年くらいは徐々に土を盛っていたようね」
あきら「今は、引き継がれてない?」
芳乃「ごくわずかな1部の方のみが口伝していたようでして」
りあむ「怪物の話なんか信じないもんな。知ってたら来ないし、引っ越してきた後に知ったらどうしようもない」
千夜「神社は、そこを見守るためのものということですね」
亜里沙「神社の土地として、畑を作らなかったのも、そのためかな」
あかり「それじゃあ、りんご畑を作ったから復活したんじゃ……」
りあむ「いや、石に詰められて、山を上に盛られて、魔法で封印されて、それで今更復活する奴がオカシイだけだよ!どんな執念だよ!食欲旺盛すぎだろ!」
芳乃「その通りでしてー」
奏「微かな隙が積み重なって復活しただけ。正直、偶然だと思うわ」
亜里沙「でも、復活はしていません。間に合いました」
凪「ありさせんせい、凪は質問があります」
亜里沙「凪ちゃん、どうしました?」
凪「ヒントはありました。ただ、どんな怪物だったのでしょう。凪は気になります」
亜里沙「そうね、正体について記録してるものもあるわ」
芳乃「こちらでしてー。当て字で書かれておりますー」
りあむ「達筆すぎてよめない!なんて書いてあるのさ!?」
亜里沙「破、阿、非、伊。怪物の名前はおそらく」
芳乃「はあぴい、でしてー」
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