杉元佐一「少し席を外すぞ」アシ?パ「オソマか?」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/08/22(日) 21:21:08.07 ID:vpqtKWKGO
「アシリパさん」
「なんだ、杉元」
夕飯時。ぐつぐつ鍋から湯気が立ち昇る。
「何度も言うけどこれはオソマではなく、味噌という立派な調味料で……」
「立派なオソマだな」
アシリパさんは頑なに味噌を認めない。
その味わい深さを理解した上でなお、オソマと呼んで忌避感を覚えているようだ。
いや、忌避感というよりは、むしろ。
「俺の勘違いだったら申し訳ないけど……」
「なんだ?」
俺が蓋を開けて見せた味噌が詰まった飯盒をじっと凝視するアシリパさんに訊いてみた。
「アシリパさんはオソマが好きなのか?」
「杉元! な、ななな、なんてことを!?」
慌てふためくアシリパさん。流石に失礼か。
「ごめん。俺の勘違いだったみたいで……」
「はん! 本当に杉元は困った男だなぁ! 私がオソマを好き? オソマ好きは杉元だろう!」
下手に出るとやられる。弱肉強食なのだ。
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