【ウマ娘】小さなトレーナーと白い奇跡【みどりのマキバオー 】
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37: ◆Nsqe9nXw7g
2021/08/08(日) 00:03:43.93 ID:OS/CCdyu0
 一方的な条件を提出してきた二人のチームメイト。随分と乱暴な物言いに聞こえるかも知れない。しかし、マックイーンはその言葉の裏にある二人の優しさ、そして真意をしかと理解していた。

 もしも二人がマックイーンの体のことだけを心配していたのであれば、条件提示などせずにトレーナーかメジロ家に密告すれば良い。しかし、二人はそれをせずに勝負という形に持っていったのはマックイーンの気持ちが痛いほど理解出来るからこそ。ならばこそ、そこにもはや言葉は不要。走りで語るのみ。ウマ娘らしくレースで引導を渡すのがせめてもの情けであると考えたからである。また、1600mのマイル距離はダイワスカーレット、ウオッカの脚質に適している。つまり、ライバルとして本気でぶつかるという覚悟と意思の表れであると共にマックイーンの足への負担を考え、敢えてそう長くない距離を選んだのだ。

「ふふっ、本当にわたくしは幸せものですわね。こんなにも想ってくれる仲間に囲まれているんですもの」

 マックイーンはジャージのポケットから銀のコインを取り出した。これがスタートの合図。親指で弾かれ天高く舞い上がったコインが地面についた瞬間、三人はほぼ同時に地面を蹴って走り出した。


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