【ウマ娘】小さなトレーナーと白い奇跡【みどりのマキバオー 】
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35: ◆Nsqe9nXw7g
2021/08/08(日) 00:01:19.89 ID:OS/CCdyu0
 ネズミを頭の上に乗せたまま、マックイーンが再びスタート位置についたところで二人分の大声が響く。ネズミにとっては初めて見るウマ娘だが、マックイーンには昼休みぶり。声の主はダイワスカーレットとウオッカだった。

「あなたたち。どうしてここが?」
 
「ゴールドシップからよ」

「あんのお喋りウマ娘は……。で、何の用です? あなたたちもわたくしを止めに来ましたの? それともまさか、練習に付き合ってくださるのかしら?」

 マックイーンの問いに対しての返答は実に意外なものだった。

「その両方よ」

「どういうことですの?」
 
「俺たちさ。昼休みの時にマックイーンが言っていたことが気になって、ゴールドシップから色々聞いたんだよ。テイオーと決着をつけようとしていること。その為にここで隠れてトレーニングしていること」

「アタシたちもウマ娘だもの。もし自分が同じ立場だったらって考えると、きっと同じ答えを選んでいたと思う」

「だけどやっぱり、俺たちはお前に無理をして欲しくねぇんだよ。でも、気持ちが分かるからこそどんな言葉を並べても今のお前を説得出来る自信がねぇ。だから……」

 ダイワスカーレットとウオッカは、マックイーンを挟むような形で同じスタート位置へと並んだ。

「距離は1600m。お前が勝ったら俺たちはもう何も言わねぇ」

「その代わり、アタシたちが勝ったら問答無用で連れて帰るわ」


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