野原しんのすけ「僕が……オラが風間くんを救ってやるゾ」風間トオル「えっ……?」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2021/08/01(日) 20:45:20.72 ID:fWK0a0/zO
「ど、どういうことですか、総隊長!?」
「ネネちゃんもこの粉を吸うんだゾ」
「ふがっ……ぶぇっくしょい! あれ? ネネ、今まで何をしてたんだっけ……?」

状況が理解出来ないネネちゃんにしんのすけが怪しげな粉を嗅がせると、盛大なくしゃみをして正気を取り戻した。あの粉はまさか。

「それ、僕が作った粒子……?」

レーダーや誘導兵器を無力化するために開発したその粒子はたしかに通信障害など電気的な伝達を阻害する効果があるが、まさか脳内の電気的な神経伝達にまで作用するなんて。

「この不思議な粉のおかげでロボに乗ったオラも現地にいたマサオくんとボーちゃんもみんな正気を取り戻したんだゾ!」

なるほど。しかし、もはや全てが遅かった。

「でも、もう現地の人たちは……」
「あの人たちも洗脳が解けて、自分たちがしようとしていることの重大さがわかったみたいですぐに撤退したから平気だゾ!」
「でも、映像では辺り一面焦土に……」
「それはあんな土地があるからいけないって、オラそう思ったから、だからポチッと……」

宗教上の対立が生じていた聖地を吹き飛ばしたしんのすけは、重大さを理解していない。
それでも、しんのすけらしいと僕は思った。

「お前はそういうやつだったよな……」

いい加減で、不真面目で、無責任で、それでも僕は、そんなしんのすけが正しいと思う。


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