あなた「血果て、羽根尽きるまで」
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64: ◆3m7fPOKMbo[sage saga]
2021/09/20(月) 16:47:25.27 ID:pdmSh92D0

スクールアイドル部 部室

ランジュ「あっ! 虹ヶ咲暴走モルカー! 今度は何を企んでいるのかしら!?」

ランジュ(部室の扉を開けた瞬間、脚立に乗って何かをしている同好会の部長である。昨日に引き続いて癇癪玉とねずみ花火はゴメンだ)

あなた「出たな! 妖怪井戸カエル魔王!」

ランジュ「どんな言い草よ! さっさと出なさい!」

あなた「やなこった」

ランジュ「もーっ! あっ」

ランジュ(彼女のタチの悪さは予想外の所に置かれた罠だ。私が突っ込んでくるのを予想していたのか、入ってすぐの所にロープが張ってあり、それに引っかかって私は転んでしまう――――――転んだ先にきちんとマットが敷いてあるのは良いが、だが)

ランジュ(伸ばしていた手が彼女の乗っていた脚立に当たり、そして)

ガタッ ドタッ バターン

あなた「いつつ…畜生、なんてこった」

ミア「すごい音がしたけど、どうし…って大丈夫かい!? きゅ、救急箱!」

あなた「折れたわけじゃないし、ミアは大げさだなぁ」

ミア「大げさじゃない! すごい青くなってるし手首だよ手首!? ベイビーちゃん、もう少し自分の身を大事にするんだよ!」

ランジュ(ふと見ると、彼女の手首は青くなっていた。ミアはすぐに救急箱を探し出すが)

ミア「クソ! なんでペインキラーが入っていないんだ!」

あなた「ミア、アメリカと日本は薬の法律というものがだね…」

ミア「ベイビーちゃんになにかあったら璃奈に言い訳できない!」

ランジュ「ほら、ミア。救急箱貸しなさい。あなたは手を出して」

ランジュ(言われたとおりに彼女はおとなしく手を出した。確かにこれは明らかに痛そうだ)

ランジュ(湿布をはり、包帯でテーピングを施していく。驚くほど手が細い)

あなた「お見事。流石だね、ランジュさん」

ミア「うまいもんだねぇ」

ランジュ「身体の弱い従妹が昔よく怪我をしてたから覚えただけよ」

あなた「…なるほど」

ランジュ(何故その時、彼女の顔が曇ったのか分からなかった。その時、サングラスが床に落ちているなと)

あなた「おっと」

ランジュ(いつの間にかサングラスを拾って目に着けた。ただし、今テーピングしたばかりの手で)

あなた「痛い…」

ランジュ「当たり前でしょ! しばらく安静にしないとだめよ!」


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