和久平八郎「怖くないのか?」青島俊作「正義を盾にしてますから」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/07/29(木) 21:11:42.11 ID:qO16CCyLO
「頼むぞ、警察を……なんてな」
ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ〜っ!
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
流石の貫禄で脱糞ですら渋い和久平八郎であったが愉快犯のすみれはお構いなしに哄笑して愉悦をぶちまけた。正義でも悪でもなく。
ただひたすらに、愉しそうで羨ましかった。
「すみれさん」
「ふぅ……私を逮捕する?」
「室井さん、俺はあんたの命令に従う」
恩田すみれの罪は重い。しかし、彼女が居なければ青島と和久平八郎は揃って殉職だったこともまた事実。室井は暫し悩んで告げた。
『君の好きなようにしたまえ。責任を取る。それが私の仕事だ』
「了解」
仲間を逮捕するくらいなら、警官を辞める。
「お咎めなしでいいってさ」
「あの縦皺も少しは丸くなったわね」
「それより、すみれさん」
「なによ」
「やっぱ、今度テクを教わりたいなって」
「なに奢ってくれる?」
「糞以外ならなんでも」
「よし。考えておこう」
銃の形にした指先を突きつけて彼女は嗤う。
「警察署の中は危険だ……気をつけろ」
危険がなんだ。だからこそ、愉しい仕事だ。
【踊る『大』捜査線】
FIN
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