高木さん「もしもわたしが転校したらどうする?」西片「えっ……?」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/23(金) 21:55:46.82 ID:sp1eyNH5O
「それを伝えたくて、そのために転校するみたいなことを言ったのはごめんね」
「そういうことなら、謝らなくてもいいよ」

遠回しだったかも知れないけれど高木さんが突然居なくなって会えなくなる恐怖が前提にあったからこそ、オレは真剣に向き合えた。

「ずっとこのまま居れたらいいのにね」

安定や安心を求めていたオレの気持ちを汲むように高木さんがそうひとりごちる。

「ずっとこのままってわけにはいかないよ」

図書館だって閉館時間になれば閉まってしまうのと同じように、夏休みもそして中学時代もいずれ終わる。変化は避けられないのだ。

近い将来、大人になってから、オレたちは今日の眩しい太陽をどのように思うのだろう。
良い思い出なのか、ただの思い出じゃなく。
もっと特別な何かになればいいと。だから。

「今日、高木さんにからかわれて良かった」

このかけがえのない1日1日を大切にしよう。


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