【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」スペ「2スレ目です!」【安価】
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72: ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/07/25(日) 20:57:36.23 ID:kSZaZ/Zr0



――出会いは案外唐突である。


「あ」
「あ」


 マヤノトップガンが会田トレーナーの部屋から出て、ひとまずは寮に戻ろうとした時のことだった。トレーナー室の前で鍵を閉じようとしているトレーナーが、そこにいた。

 耳も手も顔も真っ青で、今にでも倒れそうな顔色の悪さだ。肩がうっすらと濡れているのは、先ほどからにわかに降り始めた雪のせいだろうか。

 思わず駆け寄って、手を握る。――まるで氷のように冷たくなった指先の温度が、マヤノトップガンの暖かな体温に蕩けていく。

 マヤノトップガンの両手は、小さい。対して、トレーナーのごつごつとして大人らしい手は、彼女の両手を合わせてちょうど包み込めるほどの大きさだ。

 それでも必死に、温めようとする。なんだか、あの時の記憶がよみがえってきて、無性に寂しくなったから。


「……マヤノ?」


 声をかけられても、気が付けないほどに。指先から伝わる熱量が、二人の平均値になってもなお。マヤノトップガンは握り続けた。

 ふと、その手が握り返されて――漸くマヤノトップガンは自らを呼び続ける声に気が付いた。


「トレーナー、ちゃん?」
「どうしたマヤノ、何かあったか?」
「……うぅん、何もない、よ?」
「……。嘘ヘッタクソだなぁ、マヤノは」


 本当は隠しておきたかったんだけど、とトレーナーはつぶやいて、トレーナー室の扉を開く。


「ちょっと話そう。去年、マヤノが俺にしてくれたみたいに、今度は俺がマヤノの話を聞くからさ」
 


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