34:名無しNIPPER[saga]
2021/07/25(日) 15:46:15.38 ID:9DjVy0b50
「…さま、にーさま!」
エルシィ「神にーさま!」
桂馬「……ぁ?…」
エルシィ「良かった…意識が戻った…」
桂馬「ここは家か?」
エルシィ「何も覚えてないですか?」
エルシィ「にーさま、愛梨ちゃん家の近くで倒れてたんですよ?」
エルシィ「私が遅れて来た時にはもう…」
桂馬「ああ…そうか。昨日は学校終わってからずっと走りっぱなしだったからな」
桂馬「今日学校は…」
エルシィ「土曜だからお休みですよ〜」
桂馬「あ、そっか」
エルシィ「…にーさま、顔色悪いですね」
エルシィ「あそこでもまた何か嫌な事でも…」
桂馬「いや、別に、特に何も」
桂馬「だからかもしれないけどな…」
エルシィ「?」
桂馬「確かに何も問題なかった」
桂馬「だが駆け魂隊も居ないし、そもそも人目が付かなそうな場所だ」
桂馬「これまでのパターンからするとまず真っ先に狙われる所のはず」
桂馬「未だに無事なのはおじいちゃんとか、愛梨達と接点が無くとも僕と関わりの深い場所だから後回しにしてるのか」
桂馬「そもそもあそこで駆け魂が出た事自体知らなかったからと考えてたけどあくまでそれは僕にとって都合の良い解釈なだけだ」
桂馬「もしかしたらエルシィと僕はスミレの時と同じように幻を見ていただけの可能性もある」
桂馬「いや、まず第一に今僕が見てる現実は本物なのか?」
桂馬「なんで突然攻略対象が殺され始めた?なんで冥界の奴らが僕を襲う?実はこれは単なる夢オチだったりするんじゃないのか?」
エルシィ「ちょ、ちょっとにーさま、落ち着いて」
桂馬「昨日から…いや、本当は先週からなのか」
桂馬「おかしいんだ、僕が見ている情報は本物、正しいのか?」
桂馬「何を根拠に、何を信じて行動をすればいいんだ…」
桂馬(視界が…頭の中がまた霞んで…)
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