149:名無しNIPPER[saga]
2021/08/15(日) 02:36:09.19 ID:HChTNror0
桂馬「おい待て」
ハクア「?」
桂馬「今身寄りがどうとか言っていたが…」
ハクア「そりゃそうでしょ。お前は本来地獄に存在してはならない種族」
ハクア「隠れて生活する他無いわよ」
桂馬「その場合、僕は流れに身を任せるだけでいい」
桂馬「お前は…どうするんだ」
ハクア「…どうするも何も」
ハクア「駆け魂隊には残ってられないし、私も抜けて隠居するしか無いわよね〜」
桂馬「え」
ハクア「すぐには密入国の事についてバレないだろうけど、足がつく可能性が0じゃない以上長居するのは私にとってもお前にとっても危険じゃない」
ハクア「どうせいつか追われる羽目になるなら早めに逃げるに越した事は無いし?」
ハクア「それにその後も私が駆け魂隊と繋がっていたら、すぐにエルシィが嗅ぎついてくるわよ」
桂馬「…確かに」
ハクア「…まぁ、とどのつまり」
ハクア「お前と駆け落ちする…って事になるのかしらね」
桂馬「……いいのかよ、それで」
ハクア「今更そんな質問するの?」
ハクア「確かにエルシィを裏切るようでやるせないし…」
ハクア「職もなくなるし」
ハクア「肝心の駆け落ちの相手がこんな冴えない男じゃ萎えちゃうし?」
桂馬「おい」
ハクア「…それでも、私にとって分相応な選択だと思う」
桂馬「…そんな事、無いだろ」
桂馬「お前は僕なんかで人生を滅茶苦茶にされる必要なんか…」
ハクア「……だから言ってんでしょ」
ハクア「お前には私の人生滅茶苦茶にする権利があるって」
桂馬「………」
ハクア「………はぁ…」
ハクア「とにかく!時間が無いって言ってるでしょ!」
ハクア「さっさと地獄…
桂馬「駄目だ」
ハクア「へ…?」
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