148:名無しNIPPER[saga]
2021/08/15(日) 02:18:23.67 ID:HChTNror0
桂馬「裏ルート…そんなのあるのか?」
ハクア「詳しくは言えないけど、冥界のゴミ捨て場から侵入するのよ」
ハクア「出る場合そこから落ちてそのまま進めばいいだけだから楽なんだけどね」
ハクア「今回は上に上がらないといけないから誰かに引き上げてもらう必要があるわ」
桂馬「引き上げる…?飛べばいいんじゃないのか?」
ハクア「…ゴミはね、地獄の下に落とせば勝手に消えちゃうの」
ハクア「新地獄は元々、アルマゲマキナで崩壊した旧地獄の上に作られたの」
桂馬「!…あの、ディアナ姉妹が封印したとかいうアレか」
ハクア「当時程の影響力は残ってないけど今もその名残りは残っていて」
ハクア「物や植物は勿論、私達悪魔でも10分以上居て生きていられるかどうか…そんな空間よ」
ハクア「人間界に例えるなら核兵器の被爆地跡とでも言えば分かるかしら」
桂馬「そんな放射線まみれの危ないルート、尚更通れるのか?」
ハクア「ある程度残留魔法を遮断してくれる防護服があるらしいから私がそれを着て小舟を漕いで合流ポイントまで行くわ」
ハクア「それでも数分間しか効かないみたいだけど」
ハクア「お前は多分私達より耐性が無いと思うから舟に積んであるシェルターに身を潜めてなさい」
桂馬「皆、そこまで…」
ハクア「礼を言うなら室長にしなさい」
ハクア「今言った道具の用意も、私達を引き上げてくれる人も、その後の身寄りも全部室長が手配したって話なんだから」
ハクア「部下や知り合いに法を破るような協力者を募るなんて正気の沙汰じゃないわよ」
ハクア「説得にせよ買収にせよ相当手間がかかったでしょうね」
桂馬「…」
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