【ウマ娘】エアグルーヴ「たわけがッ! 今日が何の日か知らんとは……」
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60: ◆FaqptSLluw[saga]
2021/10/13(水) 01:38:55.85 ID:gOpDRNwB0

「どうして野菜を食べなきゃならないのよーっ!」
「うーん、困った魔女さんだ……」


 フジキセキに依頼された以上、私には彼女の意識を改善する必要がある。

 だけれども、目の前のちびっこ魔女――トウショウスイープには、その余地すらないように見える。

 もともとかなりの野菜嫌いだったが、最近は輪をかけて毛嫌いするようになった。

 どうやらフジキセキが、あの手この手でトウショウスイープの野菜嫌いを治そうとしたらしい。

 その過程で、トウショウスイープの中にある何かに火が付いたのか、ハンバーグの中からすら野菜を取り除くようになってしまった。

 一体どんな熱意なんだ……。


「とにかく、魔法少女スイーピーにはそんなもの必要ないんだから!」
「でも、野菜を食べてくれなきゃ君をレースに出せないしなぁ……」
「じゃあ出ないもん!」


 それでは困る……と言っても、こうなったスイープトウショウは梃子でも動かない。

 担当トレーナーとして着任してから何か月も経ったが、彼女の癇癪……というか、子供っぽい気分の移り変わりには振り回されっぱなしだ。

 そして、一度彼女の中で「これだ」と決まったからには、どうやっても動くことはない。

 一応動くには動くらしいけど……それには、スイープトウショウが動くに値する理由を与えなければならないし。


「ふんだ!」


 ……この様子じゃ本当に動きそうにもないんだもんなぁ。

 どうしたら彼女のことを動かすことが出来るのだろうか……?

 そんな時、ふと視界の端から誰かが現れた。眼鏡を掛けた彼女は――ゼンノロブロイ。

 スイープトウショウと何度かつるんでいるところを見たことがある。波長が合うと言うか、仲が良いと言うか……。

 ……とにかく、知識が豊富な子だ。


「あの、どうかしましたか……?」
「ああ、ロブロイちゃんか……。ごめんね、騒がしかった?」
「いえ、外ですし、特に気にしてないですよ。それよりも……スイープさんと何かあったんですか?」


 誰かに話すのは憚られたが、ゼンノロブロイならば誰かに漏らすこともないだろう。

 それに、知識が豊富な彼女ならではの知見を得られたならば、解決策に繋がる何かを得ることも出来そうだし。

 彼女の耳にそっと口を近づけて、スイープトウショウについてのもろもろを共有する。


「……なるほど、野菜嫌いをどうにかしたい、と」
「そうなんだよ……」
「ふーむ」


 ゼンノロブロイは数秒考えて――そして、手を打った。


「そうだ、こういうのはどうでしょう――?」



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