【ウマ娘】エアグルーヴ「たわけがッ! 今日が何の日か知らんとは……」
1- 20
40: ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/08/01(日) 13:14:46.68 ID:P9TDvDr90
「なぁ、キングヘイロー」
「何かしら」
「色々あったのは解ってるけど、さすがに実家に手紙の一通くらい送ったらどうだ……?」


 俺がそう言うと、キングヘイローは解りやすいほどに動揺した。

 彼女にとっての両親――特に母親は、何というか、彼女にとってのコンプレックスだ。

 下手に刺激するとキングのやる気が下がったり、コンディションに異常をきたすから今までは刺激してこなかったが――さすがにそろそろ度が過ぎている気がした。


「イヤよ」
「ですよね……」
「そもそもどうして手紙を送らなきゃならないのよ」
「そりゃぁ、安否確認とか……色々あるだろ?」
「テレビでこのキングの活躍を見れば、それだけで十分でしょう?」


 確かに。


「……流されるな、俺! 駄目だ、トレーニングはキングが実家への手紙を書くまでやらん!」
「今日はいつにもまして強引ね?!」
「トレーナー権限だ」
「……まったく、いつもいつも妙なおせっかいばかり。キングのトレーナーであるならば、スマートに何事も行うべきじゃない?」
「でも、こうするしかキングを動かせそうにないな、と思って……」


 俺がそう言うと、キングはため息を吐いてこちらを見る。

 その表情からは、諦めにも似た感情が見て取れる。……キングが折れてくれた時の顔だった。


「仕方ないから、手紙を書いてあげる。気は乗らないけれど……」
「……! ありがとう、キング!」
「下々の願いを叶えるのはキングの責務――って、近い近い! 少し離れなさい!」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
70Res/89.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice