【ウマ娘】エアグルーヴ「たわけがッ! 今日が何の日か知らんとは……」
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◆FaqptSLluw
[saga]
2021/07/19(月) 18:08:52.32 ID:/dmU8I1q0
「……。どうしたのさー。今日はやたらとべったりじゃないですかー」
「今日だけはこうしたいなーって思って」
「……ま、いいですけどね。釣りの邪魔になったら転がしますよ〜」
「そりゃ勘弁だ」
セイウンスカイの膝の上で、笑いをこぼす。
今日は快晴。絶好の釣り日和という事で――スカイと一緒に沢釣りに来ていた。
が、俺は割と早々に根を上げてしまい、釣り糸を垂らすスカイとじゃれあっていた。
結果としてうざがったスカイが俺のことを膝にのっけて、今に至る――。
「にしても、釣れないな」
「まだ釣り糸垂らして一時間も経ってないじゃないですか。そんなんで根を上げるなんて、トレーナーさんは釣りには向いてませんな〜?」
「そうかもな……。でもまぁ、慣れ親しんでおく必要はありそうだし」
「へぇ〜。どうしてか聞いても?」
「どうせ末永くよろしく、ってことになるだろうし」
へぇ、と頭上から声が降ってくる。
今の会話を聞いた誰かが思うような関係ではないけれど、多分、お互いがお互いの距離感に居心地の良さを感じている以上――近しい関係にはなるんじゃないかな、と考えている。
そもそもこの距離を許してくれているんだ。そう考えても別に――問題はないだろ?
そんな視線をスカイに投げると、にゃはは、と小さな笑みが返ってきた。
うーん。やっぱりこの空気感がたまらなく好きだな。何というか、阿吽? って感じがして。
「トレーナーさん? いきなりおなかに頭を押し付けられると竿が動いちゃいますってば〜」
「多少動かすくらいなら、逆に魚が食いつくんじゃないか?」
「……一理あるかも」
「だろ?」
「でもそれは少しくすぐったいので辞めてほしい気がしますよ〜セイウンスカイさんは」
「そっか」
「やめてといったんですけどね〜? トレーナーさーん?」
咎めるような言葉。でも、そこに本当に咎める気はない。
もう少しだけ、おなかの柔らかさを感じようとぐりぐりと頭を押し付けようとしたとき――。
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