18: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:01:38.55 ID:z2yJUgP30
「ふぁ……」
「明日も早いのかい?」
「土曜日だから午前練。ひなたは?」
「朝からまつりさんと一緒にレッスンだよぉ」
19: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:02:12.58 ID:z2yJUgP30
「はーっ」
ベッドに身体を投げ出して天井を眺める。このまま目を瞑れば気持ちよく寝てしまいそうだ。
ひなたも敷き終えた布団にちょこんと座っていた。
20: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:02:45.54 ID:z2yJUgP30
「お姉ちゃんのこと、嫌いかい?」
「嫌い。あの年で姫とか、恥ずかしいし」
「そっか」
21: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:03:15.84 ID:z2yJUgP30
またあの顔だ。
口元は微笑んでいるけれど、目はどこか遠くを見ている。
それは過去に思いを馳せているようでもあり、私の姿に何かを重ねているようでもあった。
苦手な表情だ。
22: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:03:47.94 ID:z2yJUgP30
あぁ、この表情は、姉が何か正しいことを言った時の表情だ。
私が素直に姉を認められない時に、私の目の前に立ちふさがる、あの顔だ。
「……なんか、ひなた、お姉ちゃんみたい」
23: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:04:17.71 ID:z2yJUgP30
「ひなたって、お姉ちゃんみたいだけど、妹みたいだね」
「そりゃああたしは、さくらちゃんみたいにスタイル良くないし……」
「アイドルが何言ってんの。そんな可愛い顔しておいて。うりうり」
「ふにゃあ。やめてよぉお姉ちゃんだよぉ」
24: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:04:54.95 ID:z2yJUgP30
―――
はいほー! まつり姫なのです!
7時。午前練のある日のさくらちゃんの起床時間。
25: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:05:25.31 ID:z2yJUgP30
「まつりさん、お母さん。おはようございます」
「はいほー! おはようなので、す……?」
「……おはよ」
26: ◆ivbWs9E0to[sage]
2021/07/15(木) 21:06:56.10 ID:z2yJUgP30
おわりです。HTML依頼出してきます。
アイドルの兄弟姉妹が他のアイドルと同級生だったら良いなぁと日々思いながら生活しています。
27: ◆NdBxVzEDf6[sage]
2021/07/15(木) 22:31:32.13 ID:zywcGHI30
ひなた弟は4年生だっけ...とか思ったがそもそも北海道にいるか...
乙です
>>2
徳川まつり(19) Vi/Pr
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