13:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/11(日) 22:08:15.64 ID:0j9uV3lDO
「キョン、あんたって本当に……」
「馬鹿みたいだよな」
ひとしきり哄笑されて、逆にすっきりした心持ちの俺に対して、団長は優しく微笑んだ。
「ま、いいんじゃないの」
そう言ってハルヒは部室から出て行こうとして、ふと立ち止まり、偉そうにこう命じた。
「机、綺麗にしておきなさいよ」
「ああ、わかった」
「有希も! 連帯責任だからね!」
「わかった」
やはり全てを見透かしていたらしいハルヒに連帯責任と言われた長門がロッカーから律儀に返事をするとハルヒはそれ以上何も言わずに帰っていった。どっと疲れが押し寄せる。
「とりあえず、なんとかなったな」
「あなたのおかげ」
ロッカーを開けると長門がそこに居て、ひんやりした手を伸ばして、俺を中へと誘った。
「狭いな」
「狭いね」
糞を漏らした俺を、躊躇なく抱擁する長門。
返事の中に確かに感じる僅かな親しみを得るために、尻に染みる大便をしたことに後悔はなく、むしろ誇らしいと、俺はそう思った。
【長門有希の抱擁】
FIN
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