【シャニマス】P「よし、楽しく……」-L'Antica編-【分岐有】
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◆bXCm/le03U
[saga]
2021/07/18(日) 03:06:08.88 ID:57JGyBZa0
霧子「お、お守りみたいなものなんです……」
霧子「こうしていると、落ち着く……ので……」
P「そ、そうか……」
霧子「はい……自分の良くないところが……隠れるような気がして……」
P「なるほどな……」
P(不思議……というか、自分の世界がある子なのかもしれないな)
P(まだ知り合って間もないし、霧子のことをよく理解しているわけじゃないけど、なんというか、この子を気にかけたい、と感じるな)
P「俺、さ……保健室なんて、ほとんど来たことがなかったんだ。来る理由もなかったし、行きたいと思ったことなんてなかった」
P「でも、霧子がいる保健室なら、なんだか行きたいとすら思えるよ」
霧子「わあ……! 本当、ですか……?」
P「ああ。……って、何言ってるんだろうな、俺は」
P「まあ、霧子にとって迷惑じゃなければ、だけど」
霧子「迷惑だなんて、そんな……。お話できる人がいるのは……わたしも、嬉しい……です♪」
P(それから、下校時刻になるまで霧子と話した。他愛もない会話が繰り広げられただけだったが、保健室という馴染みのない場所にしては悪くない時間を過ごせたと思う)
土日明け。
〜通学路 学校前〜
P(いつも通りに通学路を歩いて学校に向かう。ただ、今日は少し足取りが重かった)
P「再発行……手続きしないとなぁ」
P(生徒証を無くしたのだ。たまたま使う機会がなかったから、土日になるまで気がつかなかった)
P(どこで落としたのか……それが思い出せない。今日学校で探してなかったら、諦めて再発行手続きをしないといけないな)
P「はぁ……」
バッ
P(突然――)
「ふふー」
P(――暗転。目の前が真っ暗になる)
「私は誰でしょー」
P「誰って……」
P(どこか聞き覚えのある声な気はするが……わからない。結華か恋鐘ならやってきそうだが、明らかに声が違う)
「えー……私のこと、忘れちゃったんですかぁ?」
P(いや、この話し方と声は――)
P「――この前のセンター街の……」
「あたりですー」パッ
P(視界が元に戻る)
P「なんでここに……?」
「なんでって……あの学校に通うために決まってるじゃないですかぁ」
P「いや、制服がうちのじゃ――うちのだな……」
「ふふー。いきなり転校生ですー」
P「な、なんだって……!」
「これのおかげでお兄さんの通う学校がわかりましたぁ。ついでにお兄さんのプライバシーもゲットー……」つ学生証
P「あ! 俺の学生証……! センター街で落としてたのか……」
「そういえばー、まだ名前を言ってませんでしたぁ」
摩美々「私、田中摩美々っていいますー。悪い子なんでー、たくさん迷惑かけてあげますねー」
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