【シャニマス】P「よし、楽しく……」-L'Antica編-【分岐有】
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36: ◆bXCm/le03U[saga]
2021/07/18(日) 02:40:38.29 ID:57JGyBZa0
P(今、W.I.N.G.を目指す子たちの話をしている結華もまた、そのときと同じ笑顔だった)

P(本人はファンとして陰ながら応援するつもりなんだろうけど……)

P(……綺麗だ、と――その笑顔を見て思った俺がいる)

結華「どしたの? Pたん」

P「……え、い、いや。なんでもない」

P(ここで「結華も出てみたらどうだ?」と言う勇気や器量は、さすがになかった)



放課後。

P「保健室は……確か、こっち……」

P(同じクラスの保健委員が欠席しているらしく、偶然はづき先生の近くにいた俺は、保健室に運ぶ提出書類の山を運んでいた)

P「……」

P(つい先日に保健室に行ったときの記憶を呼び起こしながら、歩を進める)


〜保健室〜

P「失礼します……」ガララ

P「……あれ」

P(養護教諭の姿はなかった。代わりにいたのは――)

霧子「……きゅっきゅ♪」

P(――幽谷霧子だった)

霧子「……ごし、ごし♪」

P「……」

霧子「……ふき、ふき――あ」

P「あ」

P(目が合う)

P「……」

P(つい見惚れてしまった……)

P「……えっと、幽谷霧子さん、だよな」

霧子「……! わたしの名前、覚えていてくれたんですね……」

P「ま、まあ……な」

P(運んできた書類を養護教諭のデスクに置いて、一息つく)

P「掃除、してるのか?」

霧子「は、はい……」

霧子「ここに来る人がみんな気持ちよく使えたら、いいなって……」

P「そうだったのか……霧子は優しいな」

P(場所が保健室……なのは気にしないでおこう。清潔なのは良いことだし)

P「あ、すまん。つい、下の名前で呼んでしまった」

霧子「いえ……大丈夫、です」

P「そ、そうか」

霧子「は、はいっ……!」

P(そういえば、さっきから腕を押さえているな)

P「その傷……痛むのか?」

霧子「これは……ケガをしてるわけじゃ……ないんです……」

P「そうなのか……?」


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