キョン「なんのつもりだ?」ハルヒ「……行かないで」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/07(水) 22:43:00.84 ID:rcCzl30NO
「キョン、すごい汗だよ」
「はあ……はあ……なんの、これしき……!」

汗をダラダラ流し、腕が攣りかけても俺は下敷きを煽ぎ続けた。何故そこまでするのか。
答えは簡単だ。俺が当時、男子中学生だったからだ。親しい女友達の女の子らしいところを見つけて、そこに価値を見出したからだ。

「ふんっ! ふんっ!」
「キョン! ちょっと落ち着いて!?」

常時情緒不安定な男子中学生に落ち着きを求めるのは不可能であり俺は制御不能だった。

「そぉいっ!!」

両手を使い下から掬い上げるように風を送るとその瞬間が訪れた。定番のお約束である。

「きゃっ」

風でスカートが捲れる演出。
無論、意図したわけではない。
労働に見合った対価が生じたのだ。

「あ、すまん」

しかし、俺は何もわかっていなかった。
当時の俺はバカな中坊で、親しい唯一の女友達に嫌われることを恐れるがあまり、咄嗟に目を逸らした挙句に謝罪をするという愚行を犯してしまった。負い目を自分で作り上げた男子に対して女子は遠慮なしに攻撃をする。


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