結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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64: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/07/16(金) 22:02:30.03 ID:LptKL4w+o


3.卒業したくないんだけど


February Forth Wednesday 15:00

-第七学区・とある喫茶店-



芹亜「卒業したくないんだけど」



鞠亜「……突然呼び出されたと思ったらいきなり何なんだ? せめて前置きくらいないと会話にならないよ」

芹亜「別にこの言葉に深い意味なんてない。ただ卒業したくないんだけど」

鞠亜「まず主語を言え。何から卒業したくないのさ? 自堕落なニートみたいな私生活か? それとも女の子の純潔的なアレか?」

芹亜「……妹よ。お姉ちゃんはお前をそんな歪曲した発想しか出来ないような人間に育てた覚えはないけど」

鞠亜「そんなセリフはきちんと姉の役割をこなしてから言って欲しいんだが。妹に部屋の掃除をさせる姉のどこに育てられる要素があるのか……」

芹亜「いいじゃないか。お前の掃除スキルアップする私の部屋綺麗になる。まさしくWin−Winの関係ってヤツなんだけど」

鞠亜「あんなもんでスキルがアップするわけないじゃないか。『1+1』を何億何万と解いたところで数学が得意になるわけないだろ? むしろ嫌いになる」

芹亜「『塵も積もれば山となる』という言葉があるけど」

鞠亜「積もるような塵さえ出てこないってこっちは言ってんだよ! 適当なこと言って誤魔化そうとすんなあ!」

芹亜「妹が反抗期に入ったっ……!? お姉ちゃんショックで泣きそう……」

鞠亜「反抗期以前の問題だろ。この流れがこれからも続くなら白寿を迎えても同じリアクションをする自信が私にはあるよ」

芹亜「まあ話は戻るけど、卒業したくない」

鞠亜「だから主語を言えって言ってんでしょーが! ここから以下ループとかいうネタでもぶっ込むつもりか!?」

芹亜「-50年後-」

鞠亜「……乗らないぞ。そんなくだらないネタには絶対に乗らないぞ」

芹亜「これがネタじゃなくてマジだったらどうだ? 今私たちは6X歳と6Y歳いうことになるわけだけど」

鞠亜「いつから時間操作の能力者になったんだ? というかネタかマジかなんてないから。議論の余地皆無なのは周知の事実だから」

芹亜「ふふっ、それを分かるのは私たちだけだ。もしかしたら別の視点から見ている人たちは本当に50年の時が経ったと思っているかもしれないけど」

鞠亜「誰だよそいつら? わけの分からないこと言ってないで本題に戻れ」

芹亜「話を逸らしてるのはそっちだろ。律儀なツッコミは話のテンポを悪くさせるだけだけど」

鞠亜「誰がそうさせているんだ誰が……!」

芹亜「人のせいにするのはお姉ちゃんよくないと思うぞ。ツッコむかツッコまないかの決定権は自分にあるわけだし」

鞠亜「その状況を作り出してるのは間違いなくアンタだろうがな」

芹亜「まあまあ。そんなことより私が今いる学校を卒業したくない、っていう悩みの相談に乗って欲しいんだけど」

鞠亜「だから主語を……あれっ!? 主語があるっ!? なぜっ!?」

芹亜「同じネタを繰り返すのにはさすがに見ている人たちも飽きるだろ。きちんとそういうところも配慮しないとな」

鞠亜「本当に誰だよそいつら! というか、さっきから変なコトばっか言ってて気持ち悪いぞ……」

芹亜「そんなマジトーンで気持ち悪いと言わないでくれ。本気で傷つく」

鞠亜「本気で傷ついてるヤツがそんなこと真顔で言ってくるか!」





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