結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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58: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/07/09(金) 22:13:42.59 ID:hun+MW17o


美琴「…………」ドヨーン

上条「おい御坂!」

美琴「……何よ?」

上条「お前も何というか俺みたいな不幸な目にあったみたいだな」

美琴「……不幸というかこれは自業自得よ。あれくらいならいつでももらえるでしょ、って思って最終日の今日に来たっていう自分への罰よ」

上条「別にそんな自分卑下することはねえと思うぞ。最終日の今日をお前が選んだのだって何か理由があんだろ? 例えば期間中に何か用事とかがあっていけなかった、とか」

美琴「っ、べ、別にそんなことなかったわよ」

上条「そうなのか? お前はそういうのは初日に行って確実に手に入れるようなヤツだと思ってたけど……まあ、違うなら違うで別にいいさ」

美琴「…………」

上条「お前がストラップを手に入れられなかったのは運が悪かっただけだよ。『不幸』の申し子上条さんが保証してやるよ」

美琴「……もしかしたら慰めてるつもり? そんなことして私が喜ぶと思ってるわけ?」

上条「思わねえよ。だからさ、ほらっ受け取れ」ポイッ

美琴「!? 何よいきなり――ってこ、これはっ!?」パシッ

上条「『不幸』の申し子上条さんからのプレゼントだよ。ありがたく受け取るこったな」

美琴「……『ゲコ太&ピョン子 卒業式ver』のストラップ、な、なんでアンタが……?」

上条「御坂妹と一緒にクレープ屋に行ったから、って理由があるけど別にそんなことどうでもいいだろ? これでお前は『不幸』じゃなくなったんだからな」ニコッ

美琴「……あ、ありがとう」

打ち止め「よかったねお姉様! ってミサカはミサカは自分のことのように喜んでみたり!」

御坂妹「おのれお姉様め、結局美味しいところ全部持って行きやがって、と思うところがありますが同志の喜びは祝福しなければなりませんね、とミサカは拍手を送ります」パチパチ

禁書「おめでとうみこと! きっとみことの気持ちが神の下へと届いていたんだよ!」

美琴「……ふふっ、そうね。アンタの言うとおりちゃんと良いことが帰ってきたのかもね。神様も馬鹿に出来ないわね」

一方通行「……チッ、さすがは三下、いやヒーロー様っつゥことか。くっだらねェ」

円周「…………か」ピーガガガ

一方通行「あ?」


円周「カッコイーッ!! 惚れちゃいそーだぜ当麻お兄ちゃん!!」


美琴「えっ!?」

御坂妹「ッ!?」

禁書「……とうま?」ギロッ

上条「ひぃっ、殺気ッ!?」

円周「やだなあ、冗談だよ冗談。そんなみんな真剣な目をしなくてもいいのに」

一方通行(この場のかき乱し方。コイツ、また『木原』の人格データを取り入れやがったか)

上条「あ、あははは。あまり大人をからかうもんじゃないぞー、どこの誰かは知らないけど」

円周「うーん、それは逆だと思うよ? 『子供』という一番『大人』を掻き回せる立場だからこそ精一杯掻き回さないと」

上条「……えっと、何なんでせうか? いつも昼ドラでも見てそうなこのバイオレンスっ子は?」

一方通行「ただの馬鹿だ。気にする必要ねェよ」


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