482: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/11/20(土) 23:11:46.57 ID:TJ4tDQ6ko
固法「はい、こちら風紀委員活動第一七七支部です」
初春「うーん、七時までには終わりますかねー? 今日見たいテレビ番組があるんですけど。まあ、終わってなくてもここで観ればいっか」
黒子「そういうものがあるのなら、何で真面目に仕事に手を付けなかったのですの?」
初春「いやー、せっかく来てくれているんですから、対応しないと悪いですし」
黒子「はぁ、暇なときくらいはいいですが、こういう繁忙日には来ないように、わたくしのほうから一度二人には言ったほうが良さそうですわね」
固法「――はい、はい、わかりました。対応いたします。では」ピッ
初春「何かあったんですか? 固法先輩」
固法「ええ。上からウチへ直々にオーダーよ」
黒子「上から直々? そんなこと今まで聞いたことないですわね」
初春「そうですね」
固法「ある『荷物』を奪った強盗犯が第七学区内を逃走しているらしいわ。それの確保が上からの依頼よ」
初春「えっ? それって普通警備員(アンチスキル)の領分じゃないですか? 何でそれがウチに?」
黒子「アンチスキルへ知られてはいけない『何か』を奪われてしまったか。それか一七七支部だけへ通達が来たところからして、少数で解決しないといけないような内密な事件か」
黒子「いずれにしろ、今回の件はちょっとニオイますわね」
固法「そうね。とにかく動きましょうか。初春さん。上から一七七支部のアドレスへ概要データが入っているはずだから、それをもとに逃走者の足取りを追ってちょうだい」
初春「わかりました」
固法「私と白井さんでターゲットの確保へ向かうわ。装備の携帯の許可は下りているから忘れずに持っていってね」
黒子「了解ですの」
固法「しかし、今ここにいるのがこの三人っていうのが痛いわね。初春さん、いちおう非番の他のメンバーにも支援の要請を出しておいて」
初春「はい!」
黒子(……はぁ。門限の延長時間、もうちょっと長くとっておけばよかったかもしれないですわね)
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