418: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/10/29(金) 22:28:59.62 ID:6X2WJU4Vo
一方通行「アハッ、イカレてンだろ? 二万人の人間をぶっ殺す実験なンてなァ? だが研究者どもからしたらそォじゃなかった」
一方通行「ヒトの形をしているとはいえ、所詮はクローン。薬品とタンパク質で合成された人形、実験動物のモルモットと同価値の使い捨ての消耗品。その程度にしか思っていなかった」
一方通行「当然、被験者であるこの俺も同じことを考えていたっつゥわけだ。ヤツらと同じクソ野郎だったっつゥことだよ」
結標「…………」
一方通行「ま、オマエも察しているとは思うがこの実験は失敗に終わった」
一方通行「第一〇〇三二次実験。その最中にとある無能力者(レベル0)の男が実験に介入し、この俺と交戦した」
一方通行「結果、超能力者(レベル5)の第一位である一方通行は敗北した。無様にも、その無能力者(レベル0)相手にな」
結標「無能力者(レベル0)、ってもしかして……」
一方通行「ああ。オマエの思っているヤツで間違いねェよ。オマエもよく知っているアイツだ」
結標「そっか……」
一方通行「そォいうわけで、この俺が最強の能力者っつゥのを前提で行われていた実験が、最弱の無能力者に敗北したことで前提条件が崩れちまった」
一方通行「そして実験は凍結した。用済みになった妹達九九六八人は学園都市に何人か残して、残りは外にある学園都市の関連機関に移されて生命維持の為の調整を受けてるっつゥ話だ」
結標「……なるほど。それが、貴方が心の中にずっと抱え込んでいた過去、ってことなのね?」
一方通行「そォいうことだ。けど、この話にはまだ続きがある」
結標「続き?」
一方通行「ああ。実は妹達には二〇〇〇一人目の個体が存在していた」
結標「二〇〇〇一……実験では二万人しか用意しないんじゃなかったっけ?」
一方通行「そォだ。だが事実ソイツは存在していて俺の目の前に現れた」
一方通行「ソイツはオマエもよく知るヤツだ。ミサカ二〇〇〇一号。通称打ち止め(ラストオーダー)って呼ばれているヤツだ」
結標「打ち止めちゃんが……」
一方通行「アイツは妹達のいわゆる司令塔っつゥヤツで、ミサカネットワークっつゥ妹達の中で形成された電磁的情報網から妹達へ直接司令を送れる上位個体だ」
一方通行「まあ、内容は省くがその打ち止めを利用して妹達を暴走させるウイルスコードを流させ、学園都市転覆を企てるヤツが出てきた」
一方通行「なりゆきで俺はそれを阻止するために動いて、打ち止めを救い出した。その代償がコレだ」コンコン
結標「チョーカー……電極?」
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