結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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34: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/07/04(日) 00:10:06.49 ID:BuzE8qjgo


結標「……知ってたの? このこと?」

一方通行「イイや、別に」

結標「じゃあ何で貴方さっき補習回避してるとか言ってたの?」

一方通行「あァ? そりゃ決まってンだろ。月詠の野郎がいかにも私は嘘ついてますよ、って顔でニコニコ笑ってやがったからだ」

結標「えっ、別にいつも通りの笑顔だったような気がしたけど……」

一方通行「俺は今まで嘘で塗れた世界を生きてきたンだ。あの程度の分かりやすい嘘は余裕で見抜ける」

結標「そ、そう……」

一方通行「今回は大方アレだろうな。『今まで私にかけてきた迷惑のお返しですよー』っつゥ感じで勿体ぶってあンな茶番始めたンだろ」

結標「……まあでも、何だかんだ言ってよかったわね。上条君はこれでちゃんと春休みがあるってわけだし」

一方通行「そォだな。ステーキも結局俺が奢るっつゥことになって万々歳だろォな」

結標「それじゃあまた春休みも、みんなで集まってわいわいできるってことよね? ね、一方通行?」ニコッ

一方通行「…………」


吹寄「上条当麻ァ!! たしかに赤点を取らずにテストを乗り越えたのは喜ばしいことでしょうね。でもいくら嬉しくてもやっていいことと悪いことがあるでしょうが馬鹿者がッ!!」

土御門「オーケーカミやん。今から貴様は一年七組の敵だ。恨むなら自分の常識のなさを恨むんだな」

青ピ「イエスロリータ!! ノータッチ!!」

小萌「青髪ちゃん! 先生は大人なのですよー! その、えっと、ろ、ロリとかじゃないのですよぉ……」

姫神「やはり上条君は。もしかして上条君は。そういう趣味の変態ッ……!」ジトー

上条「ぎゃあああああああああっ!! 死ぬっ!! 本気で死ぬっ!! 楽しい春休み送ることなく死ぬっ!! そしてその蔑む目はやめて姫神ぃぃぃ!!」


結標「ふふふっ」

一方通行「…………ハァ」


結標淡希は記憶喪失である。だから積極的にイベントに参加して思い出を積極的に作ってやる、そういう少女だ。
そんな彼女と対局の位置にいる少年一方通行からすると、正直イベントなんてものに巻き込まれるのは御免である。
だから一方通行は彼女の笑顔を見てこう呟いた。



一方通行「……面倒臭せェ」



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