232: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/09/03(金) 20:15:28.00 ID:uq9K3Ykio
一方通行「……はァ。自分のウィークポイント晒し上げまでするとは、どンだけ弁当食わせてェンだよオマエ」モグモグ
結標「いや、なんかこのまま引き下がったら負けた気がして」パクパク
一方通行「何つゥか、オマエも超能力者(レベル5)らしくなってきたな」
結標「何でよ?」
一方通行「負けず嫌いっつゥか、我が強いっつゥか」
結標「そ、そうなのかしら……、まあでも貴方にはさすがに負けるけどね」
一方通行「誰が負けず嫌いで我が強いヤツだってェ?」
結標「だって事実よね? 負けるの嫌いだし、何が何でも自分のこと押し通そうとするし」
一方通行「チッ、そォかよ」
結標「……そういえばさ」
一方通行「何だよ」
結標「まだ二人しかいなくて、食べてるものもこんなショボいコンビニのお弁当なんだけどね」
一方通行「買ってきたのはオマエだろォが。で、それがどォかしたかよ」
結標「これもある意味花見をしてる、ってことになるわよね?」
一方通行「桜見ながらメシを食う、っつゥ行為が花見って言うならそォだろォな」
結標「場所取りって一見損な役回りっぽいけど、昼間の桜の木を見ながらご飯食べられるならある意味役得よね」
一方通行「そォか?」
結標「そうよ。だってみんなが来るのは夕方からだからみんなが見られるのは夕方からの桜だから。私たちは長くいろんな桜を楽しめるってこと」
一方通行「……まァ、大半の場所取りしてるヤツらは寝てたり本読ンでたりゲームしてるから、そンなこと思ってるヤツは少数派だろォよ」
結標「別にいいわよ。少数だろうが多数だろうが私が良ければ」
一方通行「つゥか、オマエいつからそンなお花サン大好き女になったンだ?」
結標「別にそういうわけじゃないわよ。ただ、せっかく花見に来たんだから桜の景色楽しまなくっちゃねって感じよ」
一方通行「へェー」
結標「貴方も少しは景色を楽しんでみたらどう? すぐに昼寝しようとせずにね」
一方通行「……まァ、別にそれはやってもイインだけどよォ」
結標「あら、貴方にしては意外な答えね。何かしら屁理屈こねて突っぱねると思ったのに」
一方通行「俺を一体何だと思ってやがる」
結標「あはは、ごめんごめん」
一方通行「……たしかに、こォいう風に揺れる花とか木々とか見ると落ち着くよなァ」
結標「そうね。わかってるじゃない」
一方通行「落ち着くからか知ンねェけどよォ」カクン
結標「うん?」
一方通行「……こう、自然と、睡魔が――Zzz」
結標「結局寝るんかい! ていうか、お弁当食べ差しにしたまま寝るな!」
―――
――
―
841Res/1732.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20