結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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154: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/08/20(金) 21:58:47.15 ID:9mCcFctro


同日 07:50

-とある高校男子寮・上条当麻の部屋-


上条「じゃ、学校行ってくるよ」

禁書「うん! いってらっしゃいとうま!」

上条「あ、そうだ。これを渡すのを忘れてた」ゴソゴソ

禁書「えっ、何かくれるの?」

上条「おう。こいつだ」スッ

禁書「……何それ? クッキー?」

上条「そうだ。上条さんお手製のクッキーだぜ」

禁書「なるほど。昨日とうまがコソコソ作ってたのはこれだったんだね」

上条「コソコソって言うなよ」

禁書「ところで何でいきなりクッキーをくれるなんてことしてくれるの? 別に今日はバースデイでも何でもないんだよ」

上条「あー、お前らには馴染みがないかもしれないけど、今日はホワイトデーっつって、バレンタインのお返しをする日なんだ」

禁書「へー、ホワイトデーそういうことだったんだ。てれびで見たけどよくわからなかったんだよ」

上条「つーわけで、こいつはバレンタインに対するお返しだ。インデックス、チョコレートありがとな」スッ

禁書「うん、どういたしまして。そしてありがとうなんだよ! よし、早速いただいて」

上条「お前さっき朝飯食ったばっかだろ!」



-第七学区・通学路-



上条「ふんふーん♪ この時間なら遅刻なんてまずないだろ。やっぱ早起きって素晴らしーい!」


舞夏「うーい、上条当麻ー!」ウイーン

上条「よお舞夏。こんな時間にこんなところにいるなんて、もしかして上条さんのホワイトデー目当てか?」

舞夏「別にそんなつもりはなかったけど、もらえるものならもらっとくぞー」

上条「何だ違うのか。まあいいや。ほらっ、上条さん特製のクッキーだぜ」

舞夏「ありがとなー。へー、手作りなのか。これはまた何で?」

上条「市販されてるホワイトデー仕様のお菓子って高いんだよなー。それなら自作したほうが安上がりっつーことでの手作りクッキーってわけ」

舞夏「ふーん、てっきり私に対抗意識を燃やしてたのかと」

上条「お前に対抗意識燃やしても勝ち目まったくねーよ。ワンパンだよワンパン」

舞夏「それじゃあ私は行くとするぞ。上条当麻も勉強頑張れなー」ウイーン

上条「うーい、お前もなー」


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