結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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133: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/08/06(金) 22:41:22.87 ID:0ycj/yMOo


五和「さ、殺意……ッ!? な、何のことでしょうか」

黒夜「殺意っていうのはね、ちゃんと隠さないとすーぐ出てきちゃうんだよね。ちょっとこいつ死なないかな、なんて思ったらすぐ出ちゃう」

黒夜「お姉さんさっきの三人組のこと、少しでも殺ってしまおうって思わなかった?」

五和「……い、いえ、そんなこと」

黒夜「あれー? おかしいなあー、たしかに感じたんだけどなー。お姉さんから明確な瞬殺してやろう、っていう意思がさ」

五和「…………」

黒夜「ま、いいや。じゃ、私は行くとするよ。お姉さんもこんな汚い裏通りなんて歩かずに、ちゃんとキラキラした表通りを歩きなよ」

五和「は、はい。ありがとうございます」

黒夜「あ、あともう一ついい?」

五和「……何でしょうか?」



黒夜「そのショルダーバッグの中に隠してる槍、もーちょっと上手に隠した方がいいんじゃないかなー?」



五和「なっ……!?」

黒夜「次会うときは、助ける側と助けられる側じゃなくて、殺す側と殺される側になってることを祈ってるよ、強そうなお姉さん? じゃねー」テクテク


五和「…………」ダラッ

五和(な、何なんですかあの子……? あんな小さな身体で、鋭い殺意で、全てを見通してて……)


ピピピピッ! ピピピピッ!


五和「!?」ビクッ

五和「……な、何だ教皇代理からの電話か」ピッ

五和「五和です」

建宮『おっ、五和。今すぐ戻ってこーい、上条当麻が見つかったのよな』

五和「そ、そうですか。それはよかったです。すぐに戻ります」

建宮『うん? なーんか五和、声が震えてないか?』

五和「えっ、そ、そうですか? 自分じゃわかりません」

建宮『ほほう。もしやあれだろ? 上条当麻がヤバイことになってるのを勝手に想像してガクブル震えてたな? さーすが恋する乙女なのよな』

五和「す、すみません。気を付けます」

建宮『……わかった。すぐに戻ってこい。戻り次第学園都市を出るぞ』

五和「了解です。では……」ピッ


五和「……ふう」

五和(今回のことは、建宮さんには黙っておこう)

五和(何だか嫌な予感がする。もし、これを話したら何だかとんでもないことが起こりそう……そんな予感がする)

五和(……これが学園都市)


五和「……絶対に、負けない……!」ダッ


―――
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