結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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127: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2021/08/06(金) 22:36:05.89 ID:0ycj/yMOo


五和「……それはどういう質問なのでしょうか?」

一方通行「別に他意はねェ。そのまンまの意味だよ」

建宮「学園都市の外から来た正義のエージェント! なんて答えても、許してはくれなさそうなのよな」

一方通行「ソイツは今まで聞いた会話の内容からして何となく察しはついている。正義かどォかは知らねェがな」

五和「それ以上、何を答えればいいのでしょうか?」

一方通行「俺が聞きてェのはそンなどォでもイイことじゃねェ。俺が聞きてェのはオマエら自身のことだ」

建宮「そいつはどういう意味だ? 俺たちの個人情報でも聞きたいか? 五和のスリーサイズとかか?」

五和「えっ、何でそんなもの知っているんですか建宮さん!? いつ!? いつその情報を入手したんですか!?」ググッ

建宮「いやー冗談冗談建宮さんは何にも知らないのよな。だから首を絞めるのはやめてくれ……」

五和「だったらそんな笑えない冗談やめてください!」


一方通行「……この学園都市には超能力っていうチカラがある」


建宮「おっ?」


一方通行「薬品投与や頭に電極ぶっ刺して電気を流したりして、その末に得られる能力だ。まァ全員が全員満足にチカラを手に入れられるわけじゃねェがな」

一方通行「俺はそォいう能力者と何もやってない一般人。そいつらの感じ? 雰囲気? 何かそォいうので何となくわかる」

一方通行「あくまで何となくだから、そういう専門の能力者や機械、そういうモンに比べりゃ正解率は低いが、俺ン中ではそれなりに信用できる感覚だと思っている」

一方通行「その感覚がよォ、教えてくれてンだよ。オマエらが超能力者でもただの一般人でもない、何か別の存在だってことをよ」


五和「ッ」

建宮「ほう。その当てもない感覚で俺らをそういう別の存在だと決めつけてるというのか?」

一方通行「ああ」

建宮「……でもそれってあれよな? ここで俺らは別に普通の一般人です、って答えればどうなるんだ?」

一方通行「別にどォもならねェよ。ただそォですか、としか俺は言わねェ。深堀をするつもりも毛頭ねェ」

建宮「じゃ、そういうことで」

一方通行「うっとォしいヤツだな」

建宮「出会って一時間ちょっとで、そんなこと聞いてくるヤツよりはうっとおしくはないと思うのよな」

一方通行「チッ」

五和「……あの」

一方通行「何だ?」

五和「その感覚ってやつはどういうのなんですか? どういう感覚があなたの中で引っかかったんですか?」

一方通行「……答えづらい質問だな。あくまで感覚だから言葉にしづらいが……そォだな。例えるならオマエらは一般人過ぎる、っつゥ感覚だな」

五和「一般人過ぎる……? それって一般人ってことじゃないですか?」


一方通行「ああそォだ。だが一般人っつってもなァ、そいつらは一人一人違う考えを持ち、違うことをやっているから、千差万別の色がある。無理やりの言葉だが赤いヤツや青いヤツみたいな感じだな」

一方通行「だが、オマエらから感じるのは無色透明な一般人、まるで作られた一般人像を演じている、そォいう風に感じた」

一方通行「だから、オマエらはただ一般人を演じるための何かをやって、今ここに立っている、っつーように考えて、質問したっつゥわけだ」


五和「…………」

一方通行「ま、そりゃそンな顔するだろォよ。わかるよォに説明してるつもり皆無だからな」

建宮(……ほう、そんなことまでわかるのか。さすがは上条当麻の知り合いなだけあるのよな)





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