3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/06/26(土) 21:31:47.04 ID:SOVw+v6uO
「ん? 何故部長が泣き崩れるんだ?」
「わ、私にもいろいろあるのよ!?」
鈍い東はそのはしたない女が私であると気づいておらず、キョトンと首を傾げつつも。
「とにかく、そういうタイミングは男に任せて、いざそうなったら拒まずに受け入れればいいんだ。無論、本当に嫌な時は関係を破壊してでもきちんと拒否するべきだが……」
それもう脅迫じゃん。関係は維持させてよ。
「たぶん、その子は自信がないのです」
「ふむ?」
「その子にはとても美人な親友が居て、その美人さんと比較すると月とすっぽん、豚に真珠、猫に小判と言った具合でして……」
「月とすっぽんはわからなくもないが、あとの2つは完全に誤用だろうから今後は控えたほうがいい。それにしても、自信か……」
淡々と誤用を指摘しながらも東は腕を組んで目を瞑り、何やら考え込んでいる様子。
三白眼気味の彼は伊達眼鏡を着けていて、それを外すと異常に目つきが悪くなる。
とはいえ、端正な顔立ちをしているので、こうして目を閉じれば女顔であるとわかる。
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