【ミリマスSS】百合子「私が催眠なんかにかかるわけないじゃないですか!」
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3: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/06/25(金) 23:02:26.76 ID:pbsKPcBN0
 
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「それでね、ゆーちゅーぶの人が五円玉をフラフラ〜ってしたら、その人が恐竜になっちゃったの!」
「わぁ、すごいね環ちゃん。さいみんじゅつ、ってやつ? ねぇ、桃子ちゃんはどう思う?」
「桃子はあんまりそういうの信じないんだけど……。でも、催眠療法って言って、暗示をかけたりするのを専門にしている人もいるみたいだよ」
「でしょでしょ! たまき、五円玉持ってきたんだ! これで誰かを恐竜にしちゃおうよ!」

 大神環は学校で仕入れた面白い話を二人にしたくて仕方が無かった。学校から休まず駆け足で劇場に来たくらいだ。
 中谷育は普段から時間に余裕をもって行動する癖がついているし、周防桃子は劇場で他の仕事の準備をしていることが多い。今日は二人と一緒にレッスンなので、きっと早く劇場にいるだろうと環は考えていた。結果として、彼女の目論見は的中し、こうして催眠術について情報共有を行っていた。
 何故恐竜になるのかとか、何故恐竜なのかは関係ない。とにかく環が「面白そうだ」と思えば良いのである。手段や意図をひと飛ばしにして、話の内容が「誰に催眠術をかけるか」という話題になるまで一分もかからなかった。
 


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