ギギ・アンダルシア「嘘」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2021/06/23(水) 23:00:00.36 ID:SDd2HCINO
「ギギ、起きて」
「んんっ……何よぉ、こんな時間に」

時刻は午前の4時前。踊り疲れて爆睡中。
日も昇っておらず、早朝というより深夜。
ハサウェイに起こされて、空襲を知った。

「このホテルが狙われてる可能性がある」
「なんでぇ?」

思わず間抜けな声が漏れた。
だってこのホテルはハサウェイが泊まっていて、昼間に仲間と打ち合わせして、それなのになんで、よりによって。意味わかんない。

「マフティーはあなたじゃないの」
「マフティーはあくまでも組織であって特定個人を指す名前とは限らないよ」
「嘘」

子供でもわかるような嘘を平気で吐くな。
とにかく、エレベーターへと急いだ。
捜査の目眩しだかなんだか知らないけど、リーダーが逃げる程度の時間的余裕はある筈。

「大丈夫、行こ」

エレベーターの前で訳ありげな中年カップルと遭遇して一悶着ありつつも、私は直感を信じてハサウェイの手を引き、いつ止まるとも知れない鉄の箱の中へと乗り込んだ。

どうやら中年カップルは不倫関係であるらしく、なんだか真似してみたくなったので彼らと同じようにハサウェイとヒソヒソ話すると、中年カップルは大変気まずそうだった。


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