39:名無しNIPPER
2021/06/24(木) 00:06:44.59 ID:I9OmqLYR0
「なぁユッコって超能力のこと信じてる?」
俺がその気まずさを打開しようと彼女に振った言葉はそんな感じだったと思う。
急に何言ってるんだコイツって思われたと思う。
何となく文字足らずになってしまって言葉を付け加える。
「あ、いや、その、何か特に深い意味があるわけでは無いんだけれど、ユッコってサイキッカーだろ?
だけどこうあんまり成功できてないわけじゃん? それなのによくそこまで頑張れるなって」
慌てて口を動かしても口から出てくるのはあまり好意的とは取れない言葉ばっかりだった。
別に彼女のサイキックなんて彼女が信じていればいい話だ。少なくとも俺ごときの人間が口を挟める立場には居ない。
「あ、いや今のは違くて……なんかこう……うん」
もう一度、修正を試みてみたけど口から出てくる言葉は宙を横切るものばっかりだ。そう言う自分の事が、またつくづく嫌になる。
86Res/49.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20