32:名無しNIPPER
2021/06/24(木) 00:00:01.84 ID:I9OmqLYR0
図書室から廊下へ出ると、そこは紫と赤色をぐちゃぐちゃに混ぜた絵の具みたいな色に染まっていた。窓から零れた光が廊下に反射している。
「おー」
思わず窓へ近づく。外はパレット色に染まっていた。一日を一塊にしたみたいな色の空。
「わぁ綺麗……ですね」
俺より少しだけ遅れて廊下へ出てきた彼女が、そう言って窓際の俺の隣に立つと腕と腕が触れた。
窓に置いていた右腕と彼女の左腕。なんだかそんな事が無性に恥ずかしくなって腕をどかそうとする。
そうして隣の彼女と目が合った。
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