【安価・コンマ】「ゼロウス?」【オリジナル超能力ものディストピアSF】
1- 20
100: ◆te6Chm3tjE[saga]
2021/06/24(木) 23:07:28.75 ID:1xNTGTFs0
「ややこしいし、色かぶりはない方が無難だな」
「緑は新入りのイメージにも似合っているし、ベルデでいきましょう」
「俺もそれがいいと思っていた、これから俺のことはベルデと呼んでくれ」
「ブランカは問題児だからそうなるよな」

その時、会話をしている俺達を遮るように扉がバン!と強く音を立てて開いた。
上から下まで真っ白の服装のお嬢様然とした少女だ。高校2年ぐらいだろうか。ゼロにしては目立ちすぎていないだろうか……?

「賢明ですわね!白はわたくしだけのものです。新入りと被ったらブン殴っていましたわ」
「殴られかけるところだったのか……よろしく、ブランカ」
「よろしくして差し上げますわベルデさん。ボスが認めたのですから期待はしています」

瞳を細めたブランカの眼差しは、猛獣を思わせる鋭いものだった。

「お前とボスはゼロなのに普段着が派手すぎなんだよ……むしろバレてねえ理由がそれなんだろうが」
「あらロホさん。ちゃんと任務の時は着替えますから、問題はないでしょう?」
「もしかして俺を迎えにこさせたのもブランカの命令で……?」
「ブランカもオーロも初対面相手に問題があるからな、任務の時は切り替えてるんだが」

色々と苦労してそうなことが分かったのでやっぱりロホとは仲良くなれそうだ。

ガヤガヤ言い合っているブランカとロホを無視してパソコンをカタカタといわせていたディエスは、表情を険しくさせて深くため息をついた。

「ベルデ、貴方の妹さんとご両親のことなんだけど」

二人の喧騒がピタリと止まる。俺は沈黙の中、唾を飲み込んで続きの言葉を待った。

「残念ながらキルタイムに拷問されて、亡くなったという知らせが届いたわ」

その残酷な真実は、俺を絶望に叩き込むには十分で。
俺はただただ立ちつくして何も言葉を発することができなかった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
202Res/90.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice