小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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◆bhlju8wMK6
[saga]
2021/06/07(月) 22:39:53.68 ID:RHOuKnm+0
…………………………………………
【商店街】
…………? …………。…………! ……、……。 ……………。
肉屋の親父・辰田「……………ちゅう訳で、すまねえな、メイドの嬢ちゃん。役に立てなくて……」
トール「……いえ。お話聞かせて頂き、ありがとうございました」ペコリ
辰田「ああそうだ、お詫びと言っちゃ何だが、このコロッケ、持っていきな。そろそろお昼だしよ」サッ
トール「ありがとうございます……」モグモグ……
辰田「あ、あと午後は雨だって予報だぜ、嬢ちゃん雨具は――」
トール「いえ、大丈夫です、お気遣いなく――」ペコリ テクテク……
トール「……結局、ここでも手がかりはなし、ですか」ハア テクテク
トール(商店街の顔見知りの方々に、会えた端から声をかけて話を聞いてみましたが……
結果は全員笹木部さん達と同じで『私や小林さん達の事は何も知らない』……)
トール(いえ、ただ知らない・覚えていないだけではない。
私達が関わった事柄についての記憶も、私達がいなかった事を前提とした別の記憶に置き換わっていた)
トール(去年、地域の老人ホームで行われたクリスマスパーティーで、私達は先程の辰田さんに頼まれた縁で、劇を執り行った)
トール(諸々の苦労はあったものの、劇は大成功、老人ホームの方々にも大いに喜んでもらえた……)
トール(……それが、私が覚えている記憶。けれど先程の辰田さんに聞いた話では……)
辰田『――ああ、去年のクリスマスパーティー? よく知ってるねえ、嬢ちゃん』
辰田『けどあれはねえ…… 代打で劇をやってもらえる人を見つけられなくてねー……』
辰田『結局、劇は中止にして、ささやかなプレゼント交換だけやって終わりになっちまってね。あまり盛り上がらなかったのが残念だったよ――』
トール(……という話だった)
トール(この他にも、私が以前捕まえたはずのひったくり犯には逃げられた事になっていたりと、
大小様々な記憶が、『私や小林さん達がいない』という事を前提にして、辻褄を合わせる様に変えられていた)
トール(まるで、私や小林さん達という存在が、最初からこの町にいなかったかの様に……)
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