小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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282: ◆bhlju8wMK6[saga]
2024/11/30(土) 22:13:34.51 ID:PDbAYs0+0

ルコア「うん……、けど先程の風の結界とはまた別系統かな」

トール「と言うとっ?」ズイッ

ルコア「恐らく認識阻害の一種だね。山に入った者の方向感覚を無意識の内に狂わせ、同じ所をグルグル回らせて、奥に立ち入らせない様にするまじない……。
    いわゆる“迷いの森”というやつだ」

トール「認識阻害……? え、でも私は全然違和感とかは……」

ルコア「ああ、それは仕方がない。僕やファフニール君でも、しばらく山中にいてやっと僅かに違和感に気付けたくらいの、強力な干渉力だ」

ファフニール「よもや俺が呪に関して後れを取るとはな……。癪だが認めざるを得ない、驚異的な結界だ」ギリッ

トール「そんな、お二人でも手こずる程の高度な結界、どう突破すれば……」

ファフニール「フン、突破方法は単純だ」

小林「……と言うと?」

ファフニール「この山一帯、丸ごと吹き飛ばす」ドーン

小林「THE・力技!?」

ルコア「また乱暴を言うね君ぃ!?」

滝谷「爆発オチなんてサイテー!」

ファフニール「五月蠅い、何が不服だ? 土地に紐づけられた結界など、土地ごと除いてしまうのが最も手っ取り早いだろう」ツーン

エルマ「いや、山一つ吹き飛ぶと流石に人間達の間でも騒ぎになりますし、動植物への被害も見過ごせませんし……」

ルコア「そもそも僕達はこの山の何処かにいる“この世界のトール君”を探しに来てるんだから、それだと彼女ごと吹き飛ばしちゃうでしょ……」

ファフニール「…………ム」ピク

ルコア「……………………」

ファフニール「…………終焉帝の娘ならまあ、耐えられるだろう、多分」フイッ

ルコア「取って付けた様な答えだねぇ!?」

終焉帝「――ファフニールよ、秘宝抱く邪竜よ……」スッ

ファフニール「ム、終焉帝…………」

終焉帝「状況に応じ即座に破壊を選択できるその姿勢、まさしく混沌勢と呼ぶに相応しい好戦性ではある――」

ファフニール「! おお、やはり王種は良く分かって――」

終焉帝「とは言え、やりすぎ。それは“無し”だわ」ボーン

ファフニール「ッ…………!」ガーン

トール「はい、この話題終了! 他の手考えますよ〜!」パンパン!




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