小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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194: ◆bhlju8wMK6[saga]
2023/05/29(月) 23:14:32.80 ID:BsrFHKfa0

トール「――そうか。そして同様に、『1年前に、もしも私と小林さんが出会ってなかったら』というその“もしも”が……」

小林「……うん。今、私達がいるこの世界なんじゃないかって話」

トール「なる、ほど……。人も歴史もとても良く似ているけど、少しだけ違うもしもの世界……。
    似ているだけで実際は異なる世界だから、記憶が食い違うのも当然、と……」

トール「……じゃあ、それが正しければ、ここにいる皆さんは、私の知る皆さんとよく似ているけれど、実際には……」

小林「そう。あくまでよく似ているだけの“そっくりさん”という事になる」

トール「………………………」シーン

小林「……その、ごめんね。やっぱりショック……」

トール「え? ああ、いえ、確かにショックはショックなんですけど、そうじゃないというか……」フルフル

小林「え?」

トール「精神的ショックの方は、もう予めしっかり心構えさせてもらってたのでそんなではなくって」

小林「あ、そ、そう? 良かったけど、じゃあ押し黙ってたのは一体……?」

トール「その…… まだ少し違和感があるというか」

小林「違和感?」

トール「はい。並行世界の仮説は、確かに前二つの仮説にあった矛盾点がきれいに解決できてて、きっと正しいんだろうなと私も思うんですけど……」

トール「……けど、それは私達の世界と、どの様に違うんですか?」

小林「ん? と言うと……?」

トール「えっとその、私達ドラゴンは、次元を越えてあちらの世界とこちらの世界を行き来できる訳じゃないですか。
    もし他にも世界があるとしたら、どうして今まで同様に行き来できていないのかな、と思って」

小林「……あー、確かに。異世界転移が出来てて、並行世界移動は今まで出来てない理由かあ……」

滝谷「なるほどねえ……。僕もちょっと、すぐにはピンと来ないな……」ウーン

ルコア「――じゃあ、並行世界をもう一段階上の区分だと考えるのはどうかな?」

トール「ルコアさん?」




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