小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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175: ◆bhlju8wMK6[saga]
2023/01/31(火) 22:32:19.55 ID:/uPr47kR0

トール「本当に、一人で……? お父さん……」

終焉帝「……ふん。ドラゴンが、それも混沌勢の長と呼ばれる者が、子の仇討ちで戦うなど笑い話にも程がある。
    そんな冗談に配下を巻き込むなど出来なかっただけの事だ」

トール「……………………っ」ギュッ



小林(……このお父さんドラゴンも、だいぶツンデレが極まってるな……)

滝谷(やはりツンドラ……)



ルコア「神も、単騎で挑んできた終焉帝の覚悟を見て思う所があったのか、神側の勢力に手出ししない様に伝え、戦いは一騎打ちとなった」

ルコア「二人の激闘は7つの昼と夜を越えてのものとなり――神にも深手を負わせたものの、結果は終焉帝の敗北となった」

トール「敗北…… じゃあ、お父さんがこんなにも衰弱しているのは……」

ルコア「ああ。その時の傷が、今もまだ癒えていないのさ」

トール「……お父さんが弱ってる姿なんて信じられませんでしたが、神を相手取ったというなら納得です」

トール「でも、それならむしろ、良く生き残る事が出来ましたね。神に歯向かって敗れた者を、天界の奴らが生かして帰すなんて……」

ルコア「それについてはね、彼も絡んでるんだ」チラッ

ファフニール「………………」

トール「ファフニールさんが?」

ルコア「そう…… 一騎打ちの趨勢を密かに窺っていた、ファフニール君を含めた少数の混沌勢の精鋭が、勝敗の決した後に終焉帝を逃がしたんだ」

トール「!」

終焉帝「……勢力の者には全員に、『手出しはするな』と厳に命じたはずだったがな……」ギロリ

ファフニール「ええ。ですが『戦闘中に手出しするな』と言われただけで、戦闘が終わった後の事は言われていなかったので」サラッ

ファフニール「それに混沌勢は力こそ全て、負けた者の命令など聞く義理はないはず」フンッ

終焉帝「……フン。よくもまあ、弁の立つ邪竜だな」




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