小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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◆bhlju8wMK6
[saga]
2023/01/31(火) 22:27:09.30 ID:/uPr47kR0
トール「――――いや、は? 冗談でしょう?」ハハ……
ルコア「いいや、本当だよ。3か月の捜索を経てもトール君の生存を確認できなかった事から、
トール君は死亡したと結論付けた終焉帝は、弔い合戦として神と戦った」
トール「……そんな事、ある訳……」チラッ
終焉帝「…………事実だ」ポツリ
トール「っ! ―――本当に……?」チラッ
ファフニール「…………」コクリ
エルマ「…………」コクッ
トール「……………………っ!!」
小林「……トールちゃん? 大丈夫?」
トール「……そんな、お父さんが、私なんかの為に……?」ワナワナ
小林「いや、確かに驚きはする事だろうけど…… そんなに否定する事なの?
親が子の仇を取ろうとするって、普通じゃない? 善悪はともかく」
トール「いえ、そうかも、ですけど……」フルフル
終焉帝「…………」
トール「けど……けど! それじゃ私、何の為に戦って……!」
トール「私が神と戦ったのは! 混沌勢とか調和勢とか、そういう自分や皆を縛ってる“しがらみ”を全部壊したかったから――!」
終焉帝「――知っていたとも。そんな事は」
トール「――――ッ!?」
ルコア「……僕も、気付いてたよ。『神さえ倒せれば、永年続く混沌勢と調和勢の不毛な対立を終わらせられる』
――本当は心優しく、自由を願う君がそう決心して、神に挑んだという事は」
トール「そんな…… でも、なら尚更、何で戦争なんて……」
終焉帝「何を勘違いしている」
トール「え?」
終焉帝「誰がいつ、私が混沌の勢力を率いて戦ったと言った? 勝手な思い込みで話を進めるな」
トール「……えっと、それはつまり……?」
ルコア「うん。勢力同士のこれ以上の対立を望まないというトール君の真意は、終焉帝も分かっていた。だから終焉帝は、娘の意を汲んで――」
ルコア「――トール君同様。神に、単騎で挑んだのさ」
トール「……………………!!」
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