【ミリマスSS】海美「ただいまーーーー!!!!」
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6: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/05/24(月) 22:54:58.35 ID:qnSN5yXj0
「なーんか、忘れてるような……?」
「劇場のカギは警備員さんに渡してきたから大丈夫だろ? 電気も消してきた、よね?」
「はい! 私が確認しました!」
「早く行こうヨ〜! ワタシもみんなと一緒にお喋りしたいヨ〜!」
「う〜ん……」
高坂海美とは思えないほど緩慢な動きで、後部座席に乗り込む。ムムムと唸りながら合羽のフードを持ち上げ、その後ろ手をゆっくりとドアに手を掛け、力を入れようとしている。普段の彼女の勢いならば、ここまで二秒もかからないだろう。
「あっ、そうだ!」
再び彼女のブーツが地面の鏡面を蹴破る。
合羽をバチバチと雨粒が叩く音に負けないぐらい、海美は大きく息を吸い込んだ。
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