【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 12巡目
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31: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/06/03(木) 03:21:13.50 ID:V9X1MDUv0
ジーク「なるほどなぁ」
レイネさんの話には別におかしなところはないし矛盾しているところはない、俺も普通に賛同出来るしそのままそのワイズ少年を逮捕するために動いても問題は一切ない。
しかしワイズ少年がねぇ……どうにもそんなことをしそうな感じではないんだが。実はそう見せかけただけで黒幕は普通にセブンスアビスなんじゃないかとも思ってしまう。
それかそれ以外に黒幕が居るか。もっと大きい存在が。
ジーク「アベルはなんか思うことあるか?」
アベル「…………別に俺は何も思わん」
俺にとっては異種族であるということ自体が罪であり、処刑の対象であるからな。正直そのハーピーの顔を見ても切り捨てたかどうかも思い出せんしな。
手錠をガチャガチャと鳴らしながら、アベルはぽつりとそう言った。
ジーク「うーん変わらなさ過ぎて参考にならんな」
アベル「悪いな、変わらなくて」
シュナイダー「あー、それでレイネさん! その後の少年の足取りなどは掴めているのだろうか! ベルフェと共に逃亡したことから恐らくまだベルフェと行動を共にしていると思うのだが!」
レイネ「そうですねシュナイダーさん。残念ながら足取りは掴めていない……と、言いたいのですが」
実はつい先日、砂国の方から情報を貰いまして……と、レイネさんは一枚の紙を取り出した。
レオンハルト「……指名手配書?」
レイネ「砂国のデゼルトリアにて貼られているワイズ少年の指名手配書です。どうやら現在砂国にいる我が王国の第一王子……アルバート・ロギアスさんによって貼られたようです」
シディア「えっ!? 兄さんが!?」
ここで会議をぼんやりと聞いていたシディア君が大きく反応を示した。
レイネ「はい、そのアルバートさんがワイズ少年を発見したようなのですが……どうやら逃げられてしまったようで」
シディア「えー!? 何やってんだよ兄さん!」
レイネ「ふふ……ええ、つまり砂国に現在そのワイズ少年がいるという事が判明したため、王国としても迅速に砂国に七聖剣の誰かを送りたいのですが――――」
ジーク「ならばこの俺――」
シディア「はいはいはいはいはーい! 俺が! 俺が行きまーす! 兄さんに会いたいし、それに確か砂国ってスカーレットも居るし! 俺行く行きたい!」
シュナイダー「うむ! では砂国でワイズ少年を確保してくるのはシディア君に任せよう!」
お、俺の話は誰も聞いてないの……?
ジーク「…………」
アベル「そうか砂国か……そうか」
あ、不味い。これアベルも砂国参戦しちゃうから俺が引き留めないといけないやつじゃん! 元から俺が砂国に行く仕事は任されなかったやつだ!
あー! 良いな良いなぁ! ワイズ君に会いたかったなぁー! ちくしょー!
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