4:名無しNIPPER[saga]
2021/05/16(日) 20:02:20.73 ID:emsexCaj0
始まった二人だけの祝勝会の中、トレーナーは機嫌よく今後の展望について話した。
次々と有名どころのレースの名を口に出し、それぞれでタキオンが一着をとる姿を想像してニヤニヤとほくそ笑む。
しまいには、タキオンは日本一、いや世界一、いやいや史上最強のウマ娘になれると嬉しそうに話すのを、
タキオンは、酒も飲まずによく酔えるものだと茶化しながら、黙って聞いていた。
ついつい我慢できなくて、タキオンが冷や水を浴びせると、
トレーナーはいつものように、困ったような笑みを浮かべる。
でもやはり怒ることなく、もっと頑張るよ、と力強くタキオンに返す。
それを見て、予想通りの反応だと思いながらも、タキオンは、やはり妙な気分になる。
トレーナーが、信頼しきった顔で、こちらを見る。今日は一段と蕩けきっている。
すごくニコニコとしている。
タキオンは、飲み物をちびちびと口に含んだ。
今日は妙に、所在が落ち着かない。
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