3:名無しNIPPER[saga]
2021/05/16(日) 20:00:44.90 ID:emsexCaj0
トレーナーがせっせと祝勝会の準備を進めるのを眺めながら、
タキオンはトレーナーにちょっかいを出しつつ、はやくしろとせっついた。それにトレーナーが、はいはいと応える。
場所はトレーナーの部屋。
タキオンはちょっかいを出すのにも飽きて、暇になり、
そこら辺に寝転がって、トレーナーの私物を弄りだした。
真面目な本や資料が丁寧にしまわれているので、適当に取り出して、パラパラとめくって、元に戻す。
殺風景な部屋だなと自分のことを棚に上げて、見回していると、
息抜きに出かけた時にクレーンゲームで取ったぬいぐるみが置いてあった。
あの時はやけに取り過ぎて、トレーナーがその大半を自分で持ち帰っていたのだ。
タキオンはなんとなくそれを抱きしめながら、トレーナーが甲斐甲斐しく働いているのを、後ろからぼんやりと眺めていた。
相変わらずトレーナー君は嬉しそうに、私のために働く。
でも、今日はいつもよりも5割増しで楽しそうだった
それを見ていると、タキオンは妙な気分になる。
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