36:名無しNIPPER[saga]
2021/05/16(日) 20:50:42.10 ID:emsexCaj0
備え付けのテレビに、今日のレースの様子が映っていた。
「録画してたの。それで、何回か見直してた」
「…ふぅン?何か気になる点でも?」
「いや…うん…」
テレビ画面に映るタキオンの走りは、完璧だった。
身体の不調も、脚の痛みも、全く感じさせない、狂気的で、圧倒的な走りだった。
終始他のウマ娘に寄せ付ける隙を与えず、一着を危なげなく獲得した。
トレーナーはじっとそれを見ていた。
「…トレーニング内容を聞いてもいい?」
「…ああ、いいよ」
タキオンは、表面上のトレーニング内容を教えた。
トレーナーは考え込んで、またテレビ画面に映るタキオンのことを見つめた。
タキオンは少し焦れったくなった。
「おーい」
「…」
「トレーナー君?」
トレーナーはぼんやりとしていた。
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