狐娘「妾は老いることも死ぬこともないケモノじゃ」
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160: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/06/10(木) 19:23:22.27 ID:UgQBOwmV0
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タッタッタッ
男「はぁ…はぁ…」タッタッ
幼狐娘「は……は……」タッタッ
男(人を見かける回数は減ったけど、火の手は確実に広がってる)
男(さっきから回り道ばっかりさせられてるせいで方向感覚も分からなくなってくる。もうすぐ玄関のはずなのに。もしかして僕たち、ぐるぐる同じところ回ってやしないよね…?)
幼狐娘「あ…!」
ズテッ
男「大丈夫!?」
幼狐娘「…気にするでない、行くぞ」ハァ..ハァ..
ミュルミュル
男(擦り傷が塞がっていく…。そうだ、不老不死なんて言っても怪我をしないわけじゃない。傷は治っても痛みは感じるし、心は消耗する)
幼狐娘「はっ……はっ……」タッタッ
男(そして心に刻まれた傷は)
男(どれだけの時間が経っても…)
男「…!」
男「玄関口だ、見えてきた!」
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