狐娘「妾は老いることも死ぬこともないケモノじゃ」
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147: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/06/10(木) 19:08:22.43 ID:UgQBOwmV0

「でしたらお前様に番が回ってくるのは数十年先ですわね」

「あん?どう言う意味だ」

「深い意味はありませんことよ?」

「二人とも、下らない諍いはやめとくれ」

「母様。あの子は?」

「寝ているよ。儀が始まるまで休みたいと本人たっての希望だよ。貴女も有難うね。我らとは遠縁の仲だろうに」

「一族の未来を憂う者として、当然の事をしているまでです」

「帰りも頼んだよ」

「あぁ。あの子をこの部屋まで運んだら、皆に声をかける。そしたら俺らも宴に出ていいんだったよな?」

「そうさね」

「安心して下さいな。こやつが女王におかしな気を起こさぬようしかと見ていましょう」

「俺を何だと思ってる。そんな下劣な行為はしない」



男(…狐娘さんはこの中?確かめには行けないけど、女王の儀の後はここに戻ってくるんだ)

男(だとしたら、この辺りに身を潜められそうな場所を見つけておかないと)

...ミシ

男(!! やばっ…!)



「?」

「誰ぞそこにおるのか?」



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