ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ダドリー・ダーズリー「……わかった」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/04/19(月) 21:59:24.67 ID:43J6jqUVO
「間抜けなウィーズリーのことだから空飛ぶ車をマグルに目撃される可能性が高いわね」
「おっしゃる通りで」
「念のため、お父様に頼んで魔法省の役人に根回しをしておくわ。それで、ドビー」
「はい、お嬢様」
恭しく礼をするドビーに、ドラ子は尋ねる。
「私はいつ、ご主人さまに会える?」
「近いうちに、必ず」
「具体的には?」
「2学年において必要な教科書などを購入する際、ダイアゴン横丁でお会い出来るかと」
「つまり、そのためにはハリーをあの家から逃がさないといけないということよね?」
「おっしゃる通りでございます」
「ならば、お前は私のしもべとして私のために動きなさい。屋敷しもべ妖精とて、救出時にマグルを足止めする程度は可能でしょう」
「はっ、かしこまりました」
命令を受諾して、パチンッと指を鳴らしてドビーは姿を消した。ドビーはハリーと出会ってからドラ子お嬢様はそれなりに、だいぶ、いや相当に、マシになったと感じている。
この根は悪くないお嬢様を良い方向に向かわさせるために、しもべは尽力を心に誓った。
「もうすぐ会えますね、ご主人さま」
恋するお嬢様は未だ、自分の父がかつての主君から賜りし日記を用いてハリーを試そうと画策していることなど知らず、ダイアゴン横丁での邂逅の際にはどんな服を着ようかしらと、また悩ましげな溜息を漏らすのだった。
【ハリー・ポッターと白銀のプリンシパル】
FIN
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