ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ダドリー・ダーズリー「……わかった」
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2021/04/19(月) 21:56:50.69 ID:43J6jqUVO
「なんとかして助けてあげられないかしら」

ドラ子には決して悪気があったわけではなく、ハリーが帰ってきてもおかえりも言わないダーズリー家に天罰を下しただけだった。
それがかえってご主人さまを苦しめている現状を憂い、どうにか打破しようとしていた。

「しもべ、なんとかして」
「屋敷しもべ妖精に事態の解決は困難かと」
「そう、じゃあどうするの?」

そろそろそう来るだろうと思って、ドビーはドラ子と同じくハリー・ポッターを心配しているであろう友人達の動向を伺っていた。

「ウィーズリー家が動きを見せております」
「ウィーズリーが? 詳しく聞かせて頂戴」
「具体的には、どうやら空飛ぶ車に乗ってハリー・ポッターを救出する作戦のようです」
「車? 馬車ではなく?」
「はい、マグルが使う自動車でございます」
「ふん。いかにもウィーズリーが考えそうなことね。私ならペガサスで馬車を引くわ」
「しかしそれでは些か目立ちすぎます」
「うっ……それくらいわかってるわよ」

本当にわかっているのか怪しいところだが、銀色の少女はパチリと目を開け、寝台から起き上がる。成すべきことはすぐに理解した。


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